イアトリズム基礎講座

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凱歌「暁に祈る」10

これでは母親のキラーT細胞にすぐにやられてしまいます。 では、胎児は如何にして母親の免疫機構から自分の身をを守ってい るのでしょう? それは名札をまるまる隠してしまい「自国民」か「外国人」かをわ からなくさせその攻撃から免れているのです。しかしここで安心し てはいけません。キラーT細胞以外にも「ナチュラルキラー細胞」 という名札を付けていない細胞を狙う殺し屋がいるのです。 そこで胎児は隠している「クラスⅠ-MHC分子」の名札の代わり に「HLA-G」という人類共通の名札を出してナチュラルキラー 細胞からの攻撃をかわそうとします。