漢方方剤の分類のうち「潤燥剤」って、どんなもの?
乾燥による病変を治す作用をもつ方剤です
潤燥剤は、燥邪の感受や久病などによる『燥証』を治療する方剤で、『燥証』には体外に原因のある「外燥」と体内に原因のある「内燥」があり、「軽宣外燥剤」「滋陰内燥剤」の二種に大別されます。
軽宣外燥剤は、晩秋の風寒燥邪や初秋の温熱燥邪によって引き起こされる、鼻づまり・悪寒・発熱・頭痛・咳嗽などの症状を呈する『外燥』を治療するもので、代表的な方剤には「清燥救肺湯」「杏蘇散」「桑杏湯」などがあります。
滋陰内燥剤は、臓腑の陰液不足によって引き起こされる、乾咳・喀血・口渇・飢餓感・嘔吐・手足のほてりなどの症状を呈する『内燥』を治療する方剤で、代表的な方剤には「麦門冬湯」「増液湯」「百合固金湯」などがあります。
軽宣外燥剤は、晩秋の風寒燥邪や初秋の温熱燥邪によって引き起こされる、鼻づまり・悪寒・発熱・頭痛・咳嗽などの症状を呈する『外燥』を治療するもので、代表的な方剤には「清燥救肺湯」「杏蘇散」「桑杏湯」などがあります。
滋陰内燥剤は、臓腑の陰液不足によって引き起こされる、乾咳・喀血・口渇・飢餓感・嘔吐・手足のほてりなどの症状を呈する『内燥』を治療する方剤で、代表的な方剤には「麦門冬湯」「増液湯」「百合固金湯」などがあります。