漢方方剤の分類のうち「祛暑剤」って、どんなもの?
蒸し暑さとアイスクリームには、御用心!
祛暑剤は、夏季に暑熱の邪気を感受することにより生じる発熱・熱感・口渇・発汗・尿量減少・倦怠感などの症状がでる『暑病』を治療する方剤で「祛暑清熱剤」「祛暑解表剤」「祛暑利湿剤」の三種に大別されます。
祛暑清熱剤は、夏季に暑熱の邪気を感受することにより生じる熱感・発熱・口渇・多汗・頭痛・めまいなどの症状を呈する『暑温』を治療するもので、代表的な方剤には「清絡飲」「清絡飲加杏仁薏仁滑石湯」「清暑益気湯」などがあります。
祛暑解表剤は、夏に冷たい飲食物を摂りすぎるなど、寒邪を感受することにより生じる悪寒・発熱・頭痛・頭重・倦怠感などの症状を治療するもので、代表的な方剤には「三物香薷飲」「五物香薷飲」「新加香薷飲」などがあります。
祛暑利湿剤は、夏季に暑邪と湿邪を両方感受したために生じる発熱・熱感・口渇・尿量減少などの症状を呈する『暑温挟湿』の状態を治療するもので、代表的な方剤には「桂苓甘露飲」「六一散」「鶏蘇散」などがあります。
祛暑清熱剤は、夏季に暑熱の邪気を感受することにより生じる熱感・発熱・口渇・多汗・頭痛・めまいなどの症状を呈する『暑温』を治療するもので、代表的な方剤には「清絡飲」「清絡飲加杏仁薏仁滑石湯」「清暑益気湯」などがあります。
祛暑解表剤は、夏に冷たい飲食物を摂りすぎるなど、寒邪を感受することにより生じる悪寒・発熱・頭痛・頭重・倦怠感などの症状を治療するもので、代表的な方剤には「三物香薷飲」「五物香薷飲」「新加香薷飲」などがあります。
祛暑利湿剤は、夏季に暑邪と湿邪を両方感受したために生じる発熱・熱感・口渇・尿量減少などの症状を呈する『暑温挟湿』の状態を治療するもので、代表的な方剤には「桂苓甘露飲」「六一散」「鶏蘇散」などがあります。