循環反応 (じゅんかんはんのう)
発達段階(幼児期)においてピアジェが生物学から借りてきた用語。ある欲求のもとに既存のシェマを修正・調節する働きを持つもので「吸う」「たたく」といった感覚運動的活動の反復を表すもの。第1次循環反応は、生後3、4ヶ月まで「指吸い」のように自分の身体に限定され、第2次循環反応は、シーツを引っ張るというように、物との関係において目と手の協応が成立する。生後1歳頃からの第3次循環反応は、物を落とす場合でも、試行錯誤的に、音の響きを楽しむというように、能動的・実験的関わりを見せるようになる。