漢方方剤の分類のうち「開竅剤」って、どんなもの?
人事不省を覚醒させる方剤ですが、長く用いてはいけません
開竅剤は、痙攣・昏迷・高熱・うわごとなどを伴う「閉証」と呼ばれる意識障害の状態を救急的に覚醒させる、芳香を持つ薬物を主体に構成される方剤で「清熱開竅剤」「温通開竅剤」の二種に大別されます。
清熱開竅剤は、熱邪などによって引き起こされる意識障害・高熱・痙攣・煩躁・喘鳴・うわごとなどの症状を呈する『熱閉』を治療する方剤で、代表的な方剤には「至宝丹」「紫雪丹」「安宮牛黄丸」などがあります。
温通開竅剤は、寒邪などによって引き起こされる意識障害・歯を食いしばる・手を握りしめる・胸苦しいなどの症状を呈する『寒閉』を治療する方剤で、代表的な方剤には「蘇合香丸」「冠心蘇合丸」「六神湯」などがあります。
清熱開竅剤は、熱邪などによって引き起こされる意識障害・高熱・痙攣・煩躁・喘鳴・うわごとなどの症状を呈する『熱閉』を治療する方剤で、代表的な方剤には「至宝丹」「紫雪丹」「安宮牛黄丸」などがあります。
温通開竅剤は、寒邪などによって引き起こされる意識障害・歯を食いしばる・手を握りしめる・胸苦しいなどの症状を呈する『寒閉』を治療する方剤で、代表的な方剤には「蘇合香丸」「冠心蘇合丸」「六神湯」などがあります。