一般用医薬品
ムヒアルファ S1
- リスク区分
- 指定第二類医薬品
製品の特徴
3つのαパワーでしつこいかゆみをおさえ、はれ、赤みをしずめる皮膚の薬です。
虫刺されなどによるしつこいかゆみ、はれ、赤みは、1.かゆみ原因物質の放出、2.炎症の発生、3.かゆみ神経の興奮が原因で起こります。これらの原因に作用する3つのαパワーで、しつこいかゆみと炎症を元から治療します。虫さされだけではなく、アレルギー性のかぶれやしっしんの治療にも適したクリームタイプ。ベタつかず白く残らない、サラッとした使用感です。
使用上の注意
してはいけないこと
(守らないと現在の症状が悪化したり、副作用が起こりやすくなります)
(守らないと現在の症状が悪化したり、副作用が起こりやすくなります)
- 次の部位には使用しないでください
水痘(水ぼうそう)、みずむし・たむし等又は化膿している患部。 - ステロイド成分を含んでいるため、同じ部位に長期連用しないでください(目安として顔面で2週間以内、その他の部位で4週間以内)
特に顔面の広範囲に続けて長く使用すると赤ら顔のようになることがあります。
相談すること
- 次の人は使用前に医師又は薬剤師に相談してください
- 医師の治療を受けている人。
- 本人又は家族がアレルギー体質の人。
- 薬や化粧品等によりアレルギー症状(発疹・発赤、かゆみ、かぶれ等)を起こしたことがある人。
- 患部が広範囲の人。
- 湿潤やただれのひどい人
- 次の場合は、直ちに使用を中止し、説明文書を持って医師又は薬剤師に相談してください
- 使用後、次の症状があらわれた場合。
関係部位 症状 皮ふ 発疹・発赤、かゆみ、はれ 患部 みずむし・たむし等の白せん症、にきび、化膿症状、持続的な刺激感 - 5-6日間使用しても症状がよくならない場合。
- 使用後、次の症状があらわれた場合。
効能・効果
虫さされ、かゆみ、しっしん、皮ふ炎、かぶれ、じんましん、あせも、しもやけ
成分・分量
有効成分(100g中)
添加物としてエデト酸Na、カルボキシビニルポリマー、ステアリルアルコール、トリイソオクタン酸グリセリン、1,3ブチレングリコール、ポリソルベート60、ジイソプロパノールアミン、リン酸水素Naを含有します。
成分 | 分量 | はたらき |
ジフェンヒドラミン塩酸塩 | 1.0g | かゆみ原因物質のはたらきをブロックします。 |
デキサメタゾン酢酸エステル | 25mg | かゆみ、はれ・赤みの原因である炎症の元に作用するステロイド性抗炎症成分です。 |
L-メントール | 3.5g | 清涼感を与え、かゆみをしずめます。 |
dl-カンフル | 1.0g | 清涼感を与え、かゆみをしずめます。 |
クロタミトン | 5.0g | かゆみをしずめます。 |
グリチルレチン酸 | 0.2g | 生薬由来成分で、かぶれなどの炎症をしずめます。 |
イソプロピルメチルフェノール | 0.1g | 殺菌作用があります。 |
ムヒアルファS1に配合されているステロイド成分について
虫さされ、かゆみの治療には、かゆみをすみやかにしかもしっかりおさえ、掻きこわし等による悪化を防ぐことが重要です。ステロイド成分は、虫さされ等によるアレルギー性の炎症をおさえますので、主にかゆみの長期化と悪化の回避に有効にはたらきます。特に、ヤブ蚊やダニ、ノミなどによるかゆみには、ステロイド成分が適しています。ステロイド成分による副作用は、皮ふが薄い顔や首等にあらわれやすく、顔の場合は、お酒を飲んだ時のように赤ら顔になることがあります。これらは、主に長期継続使用した場合に発生します。ムヒアルファS1に配合されているデキサメタゾン酢酸エステルは、作用緩和なステロイド成分ですので、虫さされ等小さな患部に短期間使用する場合には副作用はほとんどありません。同じ部位に継続して使う場合は、顔には2週間以内、その他の部位は4週間以内を目安にしてください。
早めに使って早めに治すことが、ステロイド成分配合剤の上手な使い方です。
保管及び取扱い上の注意
- 小児の手のとどかない所に保管してください。
- 高温をさけ、直射日光の当たらない涼しい所に密栓して保管してください。
- 他の容器に入れかえないでください。(誤用の原因になったり品質が変わります。)
- 使用期限(ケース底面及び容器底面に西暦年と月を記載)をすぎた製品は使用しないでください。使用期限内であっても、品質保持の点から開封後はなるべく早く使用してください。
用法・用量
1日数回、適量を患部に塗布してください。
用法・用量に関連する注意
- 定められた用法・用量を守ってください。
- 小児に使用させる場合には、保護者の指導監督のもとに使用させてください。なお、本剤の使用開始目安年齢は生後6ヵ月以上です。
- 目に入らないように注意してください。万一目に入った場合には、すぐに水又はぬるま湯で洗ってください。なお、症状が重い場合(充血や痛みが持続したり、涙が止まらない場合等)には、眼科医の診療を受けてください。
- 本剤は外用にのみ使用し、内服しないでください。
製薬会社
池田模範堂