知っておきたい 『市販の薬』

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一般用医薬品

北日本製薬 麻杏甘石湯 エキス 顆粒「トーア」

リスク区分
第二類医薬品

製品の特徴

漢方の古典「傷寒論」に収載されているせき、ぜんそくの代表処方です。本処方は麻黄(マオウ)、杏仁(キョウニン)、甘草(カンゾウ)、石膏(セッコウ)からなり、麻黄はせきを鎮め、杏仁は痰をとり、石膏は熱をさまします。麻黄、杏仁、石膏が協力して、熱を冷まし、血行を盛んにしてのどのとおりをよくしてせきをしずめます。

使用上の注意

相談すること

  1. 次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること
    1. 医師の治療を受けている人。
    2. 妊婦又は妊娠していると思われる人。
    3. 体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)。
    4. 胃腸の弱い人。
    5. 発汗傾向の著しい人。
    6. 高齢者。
    7. 次の症状のある人。
      むくみ、排尿困難
    8. 次の診断を受けた人。
      高血圧、心臓病、腎臓病、甲状腺機能障害
  2. 服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること
    関係部位症状
    皮膚発疹・発赤、かゆみ
    消化器吐き気、食欲不振、胃部不快感
    まれに下記の重篤な症状が起こることがある。その場合は直ちに医師の診療を受けること。
    症状の名称症状
    偽アルドステロン症、ミオパチー手足のだるさ、しびれ、つっぱり感やこわばりに加えて、脱力感、筋肉痛があらわれ、徐々に強くなる。
  3. 1ヵ月位(感冒に服用する場合には5-6日間)服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること
  4. 長期連用する場合には、医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること

効能・効果

体力中等度以上で、せきが出て、ときにのどが渇くものの次の諸症:せき、小児ぜんそく、気管支ぜんそく、気管支炎、感冒、痔の痛み

成分・分量

1日量3包(1包2.0g)中
麻杏甘石湯エキス:2.4g
(マオウ4.0g、キョウニン4.0g、カンゾウ2.0g、セッコウ10.0gより製した乾燥エキス)
添加物:乳糖、白糖、ショ糖脂肪酸エステルを含有

保管及び取扱い上の注意

  1. 直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい所に保管すること。
  2. 小児の手の届かないところに保管すること。
  3. 他の容器に入れ替えないこと。(誤用の原因になったり品質が変わる)
  4. 1包を分割して服用した残りは、袋の口を2回折り返して保管し、2日以内に服用すること。

用法・用量

下記の量を食前又は食間にそのまま水かお湯で服用する。またはお湯を加えてかき混ぜて溶かし、熱いうちに服用する。
年齢1回量1日服用回数
成人(15才以上)1包3回
7才以上15才未満2/3包
4才以上7才未満1/2包
4才未満服用しないこと
食間とは食事と食事の間で、前の食事から2-3時間後

用法・用量に関連する注意

1.4才以上の幼小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させること。
2.用法・用量を厳守すること。
3.溶かして服用した後、溶け残りがある場合にはお湯を加えて溶かし、残らず服用すること。

製薬会社

北日本製薬