一般用医薬品
ダル
- リスク区分
- 第二類医薬品
製品の特徴
くだり腹・軟便・腹痛を伴う下痢に効果のある殺菌・鎮痛整腸剤です。
下痢は冷たいものの飲み過ぎ、寝冷え、暴飲暴食あるいは食あたりや精神的な原因で胃の働きがおとろえ、未消化物や細菌に汚染されたものが腸におくられたりすると、それらの刺激で腸の働きが異常となり、水分の吸収が妨げられたり、腸液の分泌充進で水分が多くなったりして引き起こされます。恐ろしいのは発熱し、痛みを感じると共に血液や粘液の混じった下痢です。コレラで知られるように伝染性病原菌によるものもありますから、安静、保温、水の補給と消毒に注意して一刻も早く医師の診断と治療を受けることが大切です。下痢になると栄養分の吸収が妨げられ、重要な体液の水分が失われますから軽い下痢でも早目に手当しましょう。
ダルには健胃薬、殺菌薬、腸粘膜保護薬、腸運動抑制薬等を配合してありますから、おなかの不快感や腹痛を柔らげ、早く気持のよい便通に整えます。
使用上の注意
してはいけないこと
(守らないと現在の病状が悪化したり、副作用が起こりやすくなる)- 本剤を服用している間は、次の医薬品を服用しないこと
胃腸鎮痛鎮痙薬、ロートエキスを含有する他の胃腸薬、乗物酔い薬 - 服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないこと
(目のかすみ、異常なまぶしさ等の症状があらわれることがある。) - 授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けること
(母乳に移行して乳児の脈が速くなることがある。)
相談すること
- 次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること
- 医師の治療を受けている人。
- 発熱を伴う下痢のある人、血便のある人又は粘液便の続く人。
- 急性の激しい下痢又は腹痛・腹部膨満・はきけ等の症状を伴う下痢のある人。(本剤で無理に下痢をとめるとかえって病気を悪化させることがある。)
- 妊婦又は妊娠していると思われる人。
- 高齢者。
- 薬などによりアレルギー症状を起こしたことがある人。
- 次の症状のある人。排尿困難
- 次の診断を受けた人。心臓病、緑内障
- 服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること
関係部位 症状 皮膚 発疹・発赤、かゆみ 精神神経系 頭痛 泌尿器 排尿困難 その他 顔のほてり、異常なまぶしさ - 服用後、次の症状があらわれることがあるので、このような症状の持続又は増強が見られた場合には、服用を中止し、医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること
口のかわき、目のかすみ - 5-6日間服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること
その他の注意
母乳が出にくくなることがある。効能・効果
下痢、消化不良による下痢、食あたり、はき下し、水あたり、くだり腹、軟便、腹痛を伴う下痢。
成分・分量
1日量(6カプセル)中
成分 | 分量 | 薬理作用 |
塩化ベルベリン | 222mg | 整腸・殺菌薬。漢方の要薬「オウレン」「オウバク」の主成分苦味健胃薬としても用いられます。下痢に有効です。 |
アクリノール | 72mg | 殺菌・消毒薬。0.2%アクリノール水溶液は消毒薬として知られている。 |
ゲンノショウコ末 | 1200mg | 止瀉・収れん薬。ゲンノショウコの葉や茎を粉末にしたもの。腸内で蛋白質と結合して被膜を作り、腸粘膜を刺激から守り便通を整えます。 |
ロートエキス散(ロートエキスとして60mg) | 600mg | ハシリドコロ属の根茎や根から製したエキス。腸を支配する神経に働いて腸運動や腸液の分泌をおさえ、痛みを柔らげます。 |
保管及び取扱い上の注意
- 直射日光の当たらない、湿気の少ない涼しい所に保管すること。
- 小児の手の届かない所に保管すること。
- 他の容器に入れ替えないこと。(誤用の原因になったり品質が変わる)
用法・用量
15歳以上の成人、1回2カプセルを1日3回、食間服用する。
製薬会社
日本アルツ製薬