一般用医薬品
正露丸
- リスク区分
- 第二類医薬品
製品の特徴
日常おこりがちな消化器官系疾患としての下痢、食あたり、水あたりなどに有効に作用します。
本剤は主成分の日局木クレオソートをはじめ、オウバク末、アセンヤク末、カンゾウ末及び陳皮末などの生薬を配合した特異な味、においを持つすこし湿ったやわらかい丸剤で、古くから使用されています。日局木クレオソートの効果については科学的に証明されています。ご家庭の常備薬におすすめします。100粒入り。
使用上の注意
してはいけないこと
(守らないと現在の症状が悪化したり、副作用がおこりやすくなります)- 次の方は使用しないで下さい。
- 今までに本剤によるアレルギー症状(発疹、発赤、かゆみ、むくみなど)を起こしたことがある方。
- 5才未満の乳幼児(のどにつかえる恐れがあります。)
- 本剤を服用している間は、他の止瀉薬(下痢止め薬)を服用しないで下さい。
- 長期間連用はしないでください。
- むし歯痛に使用する場合、本剤は一時的に痛みをとるのみで治療効果はありませんので、痛みが治まってもなるべく早く歯科医師の治療を受けてください。また、痛みがやわらげば、本剤をむし歯の穴から取り除き、決してつめたまま放置しないでください。
- 本剤を「効能」以外の目的には使用しないでください。
相談すること
- 次の方は本剤を使用する前に医師、歯科医師又は薬剤師に相談してください。
- 医師又は歯科医師の治療を受けておられる方
- 急性の激しい下痢、発熱を伴う下痢、血便、粘液便又は腹痛・腹部膨満・はきけなどの症状を伴う下痢のある方
- 妊婦、妊娠していると思われる方又は授乳期の方
- 高齢者
- 本人又は父母、兄弟姉妹がアレルギー体質の方
- 薬や化粧品などによるアレルギー症状を起こしたことがある方
- 肝臓や腎臓に疾患のある方
- 次の場合には、直ちに使用を中止し、この説明書を持って医師、歯科医師又は薬剤師に相談してください。
- 使用後、次の症状があらわれた場合
- 皮膚:発疹・発赤、かゆみ、むくみ
- 消化器:悪心・嘔吐、便秘、食欲不振、胃部不快感
- 精神神経系:めまい、頭痛
まれに次の重篤な症状が起こることがあります。その場合は直ちに医師の診察を受けてください。 - 肝機能障害:全身のだるさ、黄疸(皮ふや白目が黄色くなる)等があらわれる。
弊社は、副作用等製品に関する情報の収集に努力しております。発売以来本剤との因果関係が疑われる副作用として、アレルギーが原因と思われる2症例の肝機能障害が報告されています。そのため厚生労働省の指導により記載を追加しました。なお、2症例の患者はリンパ球刺激試験(DLST)において、正露丸で陽性であり、その内1人はクレオソートで陰性、生薬成分で陽性でした。
- 数日間(目安として4-5日間)服用しても、症状の改善がみられない場合。
- むし歯痛に1、2度使用しても痛みが取れない場合。
- 使用後、次の症状があらわれた場合
効能・効果
下痢、消化不良による下痢、食あたり、はき下し、水あたり、くだり腹、軟便、むし歯痛
成分・分量
9粒(成人の1日最大服用量)中、次の成分を含みます。
成分 | 分量 | はたらき |
日局木クレオソート | 400mg | 腸内静菌、腸の異常な運動を抑える |
日局アセンヤク末 | 200mg | 腸の異常な運動を抑える、下痢を止める |
日局オウバク末 | 300mg | 腸内静菌、健胃作用、炎症を抑える |
日局カンゾウ末 | 150mg | 解毒作用、胃粘膜の障害を防ぐ |
陳皮末 | 300mg | 健胃効果 |
添加物として、ケイヒ、CMC-Ca、グリセリンを含有しています。
一般に「クレオソート」と呼ばれるものには、日局木クレオソート(CAS Reg.No.8021-39-4)以外に、石炭より抽出される工業用のクレオソート油(石炭クレオソート)(CAS Reg.No.8001-58-9)があります。両者はその原料、成分及び用途が異なる全く別の物質です。(CAS Reg.No.とは化学物質固有の登録番号です。)
当社製品にかかわる文献や、詳しい内容については、ホームページをご覧になるか、お客様相談係にお問合せください。
用法・用量
- 次の量を食後(なるべく30分以内)に必ず水またはお湯といっしょに服用してください。食後以外に服用する場合には、少し多めの水またはお湯と一緒に服用し、服用間隔は4時間以上あけてください。年齢1回量1日服用回数成人(15才以上)3粒3回11才以上15才未満2粒8才以上11才未満1.5粒5才以上8才未満1粒5才未満服用しないでください
- むし歯痛には、1-1/2粒を歯窩(むし歯の穴)につめてください。
用法・用量についての注意
- 定められた用法・用量を必ず守ってください。
- 5才以上の小児に服用させる場合には、服用量の間違いや薬剤がのどにつかえることがないよう、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
製薬会社
第一三共ヘルスケア