一般用医薬品
ヒメロス
- リスク区分
- 指定第二類医薬品
製品の特徴
女性ホルモンのエストロゲンの分泌不足を補う軟膏剤です。
エストロゲンは、おもに卵巣から分泌される女性ホルモンで、45才から55才の閉経期を迎える頃に急激に分泌が低下します。その結果、頭痛や肩こり、動悸、のぼせなどの女性特有の更年期障害が起こります。また、精神的なストレスや過度のダイエットなどでも女性ホルモンの分泌低下を招き、更年期障害のような症状や不感症、不妊症となることがあります。
本剤は、エストロゲンを皮膚から補うことで、女性ホルモン不足によって起きる症状を改善します。
使用上の注意
してはいけないこと
(守らないと現在の症状が悪化したり副作用が起こりやすくなるおそれがあります)
(守らないと現在の症状が悪化したり副作用が起こりやすくなるおそれがあります)
- 次の人は使用しないこと
- 小児、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、授乳婦、皮ふ過敏症の人。
- ご使用前に本剤をチューブから3mmほど出し、水又はお湯1~2滴でよくねり、内股など皮ふのうすい所に塗り、翌日中に薬疹、発赤、かゆみ、腫れなどが現れる人。
- 血栓症、子宮内膜症、心疾患、腎疾患のある人またはその既往歴のある人。
- 乳房又は子宮に腫瘍がある人およびこれらのおそれがある人。
- 家族あるいは本人に悪性腫瘍の病歴がある人。
- 子宮筋腫のある人。
- 糖尿病、高血圧、肝機能障害のある人。
- 塗る所に、外傷、炎症、化膿、湿疹などがある人。
- 月経中や性器不正出血中の人、おりものがある人。
- 次の部位には使用しないこと
- 目や目の周囲。
- 外傷、炎症、湿疹、ただれ、化膿のひどい患部。
- 本剤を使用している間は、同じ成分を含んだいずれの医薬品を使用しないこと
- 内服用に使用しないこと
- 本剤が出すぎた場合は、チューブに戻さないこと
- 避妊の目的で使用しないこと
- 避妊をご希望の場合は、適切な処置を強くお願いいたします。
- 本剤のご使用により月経周期や基礎体温が変わる場合が考えられますので、オギノ式など規則的な月経周期や基礎体温を応用する避妊法は、お止めください。
相談すること
1. 次の人はご使用前に医師又は薬剤師に相談すること
(1)現在、医師の治療を受けている人。
(2)薬や化粧品でアレルギー症状(発疹、発赤、かゆみ、かぶれ、腫れなど)を起こしたことがある人。
(3)本人又は家族がアレルギー体質の人。
(1)現在、医師の治療を受けている人。
(2)薬や化粧品でアレルギー症状(発疹、発赤、かゆみ、かぶれ、腫れなど)を起こしたことがある人。
(3)本人又は家族がアレルギー体質の人。
2. 次の場合は、使用を中止し、この説明文書を持って医師または薬剤師に相談すること
(1)使用後、次の症状があらわれた場合。
(1)使用後、次の症状があらわれた場合。
関係部位 | 症状 |
皮ふ(塗った所) | 発赤、かゆみ、かぶれ、腫れ、薬疹 |
乳房 | 痛み、緊満感 |
消化器 | 吐き気、嘔吐、食欲不振 |
その他 | 頭痛、むくみ、めまい |
(2)生理の周期および月経血の様子が著しく変調した人。
(3)2週間程度使用しても症状の改善の全く見られない人。
(4)誤った使い方をしてしまった人。
(3)2週間程度使用しても症状の改善の全く見られない人。
(4)誤った使い方をしてしまった人。
その他の注意
- 初めてのご使用の前に、乳房と子宮の検診をお勧めいたします。
- 本剤を3ヶ月以上、続けてご使用になる場合は、6ヶ月に1回以上の頻度で乳房と子宮の定期健診をお勧めいたします。
効能・効果
婦人更年期障害、冷感症、不感症、不妊症、婦人神経衰弱症。
用語の解説
婦人更年期障害
:加齢やストレスに伴う卵巣機能の衰えにより、女性ホルモンの分泌が衰えることから生じる、様々な自律神経の失調症状(のぼせ、ほてり、冷え、イライラなど)。
:加齢やストレスに伴う卵巣機能の衰えにより、女性ホルモンの分泌が衰えることから生じる、様々な自律神経の失調症状(のぼせ、ほてり、冷え、イライラなど)。
婦人神経衰弱症:
非常に強い精神的ストレスを受けたり、偏りのある食事や過度のダイエット等を続けることにより、ホルモン分泌がアンバランスになって生じる症状。
非常に強い精神的ストレスを受けたり、偏りのある食事や過度のダイエット等を続けることにより、ホルモン分泌がアンバランスになって生じる症状。
成分・分量
1g中に次の有効成分を含んでいます。
添加物として白糖、グリセリン、精製ラノリン、白色ワセリンを含有する。
有効成分 | 1g中 | 本質 |
「日局」エチニルエストラジオール | 0.2mg | 合成卵胞ホルモン |
「局外規」エストラジオール | 0.6mg | 卵胞ホルモン |
添加物として白糖、グリセリン、精製ラノリン、白色ワセリンを含有する。
保管及び取扱い上の注意
- 直射日光を避け、湿気の少ない涼しい所に密栓して保管してください。
- 小児の手の届かない所に保管してください。
- 他の容器に入れかえないでください(誤用や品質が変わる原因になります)。
- 使用期限の過ぎたものは使用しないでください。
- 本剤のついた手で、目や粘膜に触れないでください。
- 外用にのみ使用してください。
用法・用量
通常1日1-2回、本剤を大豆大程度指先に出し、水又はお湯1-2滴でよくねって、女子局部の粘膜(膣内部)に塗ってください。詳しくは下記をよくお読みください。
詳しいご使用方法
- ご使用前に手指と塗る所を清浄にして、傷や湿疹などが無いことをご確認ください。入浴直後のご使用をおすすめいたします。
- 1日1回(入浴後から就寝前)又は2回(朝と晩)、本剤をチューブ先端から3-7mmを目安に指先へ出し、水又はお湯1-2滴でよくねって、女子局部の粘膜(膣内部)に塗ってください。
- 本剤の必要量には個人差が考えられますので、初めは1日1回3mm程度で試しながら、1日最大0.5g(1回につき約12mmを1日2回)まで、適宜増減してください。
- 生理終了後から2週間ご使用いただき、その後、次の生理が終わるまで、ご使用をお休みください。ご使用期間中に生理が始まった場合は、直ちにご使用を中止して、生理終了後に再開してください。なお、ときに不正出血が起こることがありますので、その場合には、婦人科の医師にご相談ください。
- 閉経後の方や生理不順で長く生理が無い方は(妊娠中はご使用になれません)、すぐご使用になれます。2週間ご使用後、2週間以上ご使用をお休みください。その際、人により閉経後であっても出血の始まる方がいらっしゃいますので、その場合はご使用を中止して1週間、様子を見てください。その間に不正出血が収まらない場合は、婦人科の医師にご相談ください。
- 1週間以上ご使用をお休みいただいた後に、軽快していた症状が再発する場合は、再び同様の方法でご使用ください。
製薬会社
大東製薬工業