解説 (医薬品成分:塩酸ピロカルピン)
『塩酸ピロカルピン』は、神経の薬、眼の薬 に用いられる医薬品成分です。
作用 (医薬品成分:塩酸ピロカルピン)
点眼液の成分として用いられる場合では、副交感神経系のムスカリン(M₃)受容体を刺激することにより瞳孔括約筋に作用してこれを収縮(縮瞳)させるとともに、毛様体筋を収縮させ線維柱帯を広げることによって眼房水の流出が促進されて眼圧を下げる効果を示します。また内服薬の成分として用いられる場合では、副交感神経系の唾液腺内ムスカリン(M₃)受容体を刺激することによって唾液の分泌を促進させる効果を示します。
使用上の注意 (医薬品成分:塩酸ピロカルピン)
[使用してはいけない場合]
虹彩炎、心筋梗塞、狭心症、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患、消化管閉塞、パーキンソン病、てんかん、塩酸ピロカルピン過敏症
[慎重に使用すべき場合]
気管支喘息の既往、網膜剥離、妊婦、間質性肺炎、膵炎、消化性潰瘍、尿路結石、腎結石、排尿障害、甲状腺機能亢進症、高齢者
副作用 (医薬品成分:塩酸ピロカルピン)
結膜充血、白目の充血、流涙(涙が出る)、かゆみ、霧視、白内障、暗黒感、目やに、下痢、吐き気、発汗、よだれが出る、間質性肺炎の悪化、腹痛、食欲不振、唾液腺の痛みや腫れ、心悸亢進、頻尿、多汗、頭痛、胸痛、倦怠感、心電図異常、肝機能障害、腎機能障害、まぶたの腫れや赤み、虹彩炎、めまい、ねむけ、嘔吐、消化不良、便秘、胃腸不快、腹部膨満感、口内炎、鼻炎、血液障害、排尿障害、発疹、流涙、視力異常、耳鳴り、ほてり、トリグリセリド上昇、悪寒
重大な副作用 (医薬品成分:塩酸ピロカルピン)
眼類天疱瘡、過敏症状(目が痛む、しみる)
製薬会社
日本点眼薬研究所