解説 (医薬品成分:デキサメタゾン)
『デキサメタゾン』は、がん・腫瘍の薬、ホルモン剤 に用いられる医薬品成分です。
作用 (医薬品成分:デキサメタゾン)
長時間作用型の副腎皮質ホルモンで、細胞の核内受容体と結合すると特定のタンパク質が合成され、白血球遊走性の抑制、ヒスタミン・キニンなどの炎症性ペプチドの抑制による血管収縮、線維芽細胞の増殖抑制など数多くの作用によって身体各組織の炎症・腫れ・痛みなどを抑える効果を示します。また、DNAまたは転写制御因子に結合するため、様々や遺伝子発現を調節してがん細胞の増殖を抑制する効果もあります。
使用上の注意 (医薬品成分:デキサメタゾン)
[使用してはいけない場合]
デキサメタゾン過敏症、治療薬の無い感染症、全身真菌症、消化性潰瘍、精神病、結核性疾患、単純疱疹性角膜炎、後のう白内障、緑内障、高血圧、電解質異常、血栓症、内臓手術創、急性心筋梗塞
[慎重に使用すべき場合]
感染症、糖尿病、骨粗鬆症、腎不全、甲状腺機能低下症、肝硬変、脂肪肝、脂肪塞栓症、重症筋無力症、高齢者
副作用 (医薬品成分:デキサメタゾン)
むくみ、ムーン・フェイス(満月様顔貌)、糖尿病の悪化、緑内障、白内障、胃・十二指腸潰瘍、高血糖、不眠、錯感覚、筋けいれん、無力症、疲労、貧血、好中球減少、血小板減少、白血球増加、深部静脈血栓症、血管浮腫、体重の増減、味覚異常、末梢性ニューロパシー、頭痛、浮動性めまい、うつ状態、気分動揺、振戦、錯乱状態、傾眠、気管支炎、便秘、腹痛、下痢、筋脱力、粘膜の炎症、代謝異常、月経異常、多幸症、網膜障害、眼球突出、胸やけ、腹部膨満感、口渇、脱毛、色素沈着、皮下溢血、かゆみ、発汗異常、顔面紅潮、皮膚脆弱化、脂肪組織炎、関節炎、ステロイド腎症、血圧上昇、精子数異常、誘発感染症、感染症の増悪、続発性副腎皮質機能不全、糖尿病、消化性潰瘍、消化管穿孔、膵炎、骨粗鬆症、大腿骨の骨頭無菌性壊死、上腕骨の骨頭無菌性壊死、ミオパシー、脊椎圧迫骨折、長骨の病的骨折、後嚢白内障、血栓塞栓症
重大な副作用 (医薬品成分:デキサメタゾン)
B型肝炎ウイルスの増殖による肝炎、精神変調、けいれん、消化不良、胃痛、腹部痛、背部痛、めまい、発熱、食欲不振、筋肉痛、関節痛、吐き気、嘔吐、呼吸促進、しゃっくり、異常な疲れ、異常な体重減少、硬膜外脂肪腫、心筋梗塞、脳梗塞、動脈瘤、視力の低下、霧視、口の渇き、頻尿、食欲の増加、神経過敏、不安、多幸感(わけもないのに楽しい感じになる)、睡眠障害、発疹、小児の発育不良、腱断裂、内分泌異常、血栓症、皮膚のぜい弱化
製薬会社
セルジーン