医療用医薬品成分
メシル酸ジヒドロエルゴタミン
解説
『メシル酸ジヒドロエルゴタミン』は、血圧の薬、頭痛の薬 に用いられる医薬品成分です。
作用
血管平滑筋へ直接働いて血管を収縮させるとともに中枢神経系の交感神経α受容体を阻害する作用があるため、血管運動中枢が抑制されるとともに迷走神経中枢の興奮などが引き起こされ、血管が拡張して起こる片頭痛を改善する効果を示します。また、血管を収縮させて適度な緊張を保つため、起立性低血圧に対しても効果を発揮します。
使用上の注意
［使用してはいけない場合］
メシル酸ジヒドロエルゴタミン過敏症、麦角アルカロイド過敏症、末梢血管障害、閉塞性血管障害、狭心症、冠動脈硬化、重度高血圧、ショック状態、側頭動脈炎、重度肝機能障害、敗血症、妊婦、授乳婦、心臓弁膜症、心臓弁膜症の既往、抗ＨＩＶ剤使用者、スマトリプタン使用者
［慎重に使用すべき場合］
肝機能障害、腎機能障害
副作用
腹部不快感、吐き気、嘔吐、胸やけ、のどの渇き、ねむけ、食欲不振、腹痛、線維症、血圧上昇、血管収縮、筋痙縮、動悸、手指冷感、末梢性虚血、頭痛、頻脈、めまい
重大な副作用
過敏症状(発疹、かゆみ)