医療用医薬品成分
メシル酸サキナビル
解説
『メシル酸サキナビル』は、エイズ（HIV）薬 に用いられる医薬品成分です。
作用
ヒト免疫不全ウイルス（ＨＩＶ）のプロテアーゼという酵素の働きを阻害する作用があるため、細胞に感染性を持つ成熟ウイルスへの移行を阻止してヒト免疫不全ウイルスの増殖を抑制する効果を示します。この成分はＨＩＶを根治するものではありませんが、発症や増悪を遅らせる効果はあります。
使用上の注意
［使用してはいけない場合］
メシル酸サキナビル過敏症、リトナビル製剤過敏症、重度肝機能障害、心臓麻痺、低カリウム血症、低マグネシウム血症、完全房室ブロック、アミオダロン使用者、フレカイニド使用者、プロパフェノン使用者、ベプリジル使用者、キニジン使用者、トラゾドン使用者、ピモジド使用者、エルゴタミン使用者、シンバスタチン使用者、ミダゾラム使用者、トリアゾラム使用者、リファンピシン使用者、バルデナフィル使用者、アゼルニジピン使用者
［慎重に使用すべき場合］
血友病、著しい出血傾向、肝機能障害、肝不全、不整脈、心疾患、高齢者
副作用
貧血、白血球や血小板などの減少、肝機能障害、吐き気、嘔吐、下痢
重大な副作用
自殺企図、けいれん、幻覚、重度肝機能障害、出血傾向、糖尿病、腎不全、過敏症状(発疹、かゆみなど)