医療用医薬品成分
インスリン
解説
『インスリン』は、糖尿病の薬 に用いられる医薬品成分です。
作用
本来、血糖値を下げる効果のあるインスリンは体内の膵臓で生成されているのですが、その生成が減弱ないし消失する糖尿病では血糖値を下げる事ができず高血糖となってしまうため、それを改善するために開発された薬です。最近ではⅠ型糖尿病だけでなくⅡ型糖尿病にも用いられるようになり、効果の発現時間や持続時間によって超速効型・速効型・中間型・持効型に分けられ、また作用の速いものと遅いものを混ぜた混合型などもあります。
使用上の注意
[使用してはいけない場合]
低血糖、インスリン過敏症
[慎重に使用すべき場合]
インスリン需要の変動が激しい人、外傷、感染症、妊婦、重度肝機能障害、重度腎機能障害、下垂体機能不全、副腎機能不全、胃腸障害、飢餓状態、不規則な食生活、過度の運動、過度のアルコール摂取
副作用
過敏症(アレルギー、じんましん、発疹、掻痒感、血圧低下)、肝機能障害、食欲不振、嘔吐、悪心、腹痛、注射部位の疼痛、発赤
重大な副作用
低血糖、アナフィラキシーショック、血管神経性浮腫