医療用医薬品成分
ペニシラミン
解説
『ペニシラミン』は、リウマチの薬 に用いられる医薬品成分です。
作用
この成分はチオール基(SH基)を持っているため、SH基が関与する酵素を阻害し、B細胞からの抗体産生を抑制するとともに抗原提示を抑制する効果を示します。そのため、異常に免疫機能が活性化した慢性関節リウマチの治療に用いられています。またキレート作用もあるため、銅・水銀・鉛などの重金属と結合して尿中へ排泄させる効果も発揮します。
使用上の注意
[使用してはいけない場合]
血液障害、腎機能障害、全身性エリテマトーデス、結合組織の代謝障害、骨髄機能低下、金剤使用者、手術直後、妊婦、授乳婦
[慎重に使用すべき場合]
血液障害の既往、腎機能障害の既往、肝機能障害、ペニシリン系薬剤過敏症、免疫抑制剤使用者
副作用
腹痛、耳鳴り、視力異常、口角炎、食欲不振、舌炎、消化不良、口内乾燥、脱毛、皮膚炎、紫斑、紅潮、皮下出血、倦怠感、咽頭炎、重い血液障害(白血球減少など)、発熱、むくみ、口内炎、吐き気、嘔吐、下痢、便秘、腎臓障害、頭痛、めまい、神経炎、筋肉障害、血栓性静脈炎、アレルギー性血管炎、多発性血管炎
重大な副作用
間質性肺炎、ギランバレー症候群、グッドパスチャー症候群、血小板減少、血栓性血小板減少性紫斑病、再生不良性貧血、視神経炎、重症筋無力症、発疹、かゆみ、潰瘍、血液障害、貧血、腎臓や肝臓の障害、味覚異常