医療用医薬品成分
フマル酸テノホビルジソプロキシル
解説
『フマル酸テノホビルジソプロキシル』は、エイズ（HIV）薬 に用いられる医薬品成分です。
作用
ヒト免疫不全ウイルスの増殖に必要な逆転写酵素を阻害する作用ががあるため、ヒト免疫不全ウイルスの増殖を抑制する効果を示します。また、Ｂ型肝炎ウイルスに対しても優れて効果を示すため、Ｂ型慢性肝炎の治療薬成分としても用いられています。しかし、抗ＨＩＶ薬成分としては単剤での効果があまり強くないため、他の抗ＨＩＶ薬成分との併用で用いられます。
使用上の注意
［使用してはいけない場合］
フマル酸テノホビルジソプロキシル過敏症
［慎重に使用すべき場合］
腎機能障害、高齢者
副作用
肝機能障害、頭痛、吐き気、嘔吐、食欲不振、腹痛、めまい
重大な副作用
腎不全、膵炎、乳酸アシドーシス、過敏症状(発疹、かゆみなど)