知っておきたい 『病院の薬』

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医療用医薬品成分

フェニル酪酸ナトリウム

解説

『フェニル酪酸ナトリウム』は、代謝性疾患の薬 に用いられる医薬品成分です。

作用

体内でフェニル酢酸にβ酸化されてグルタミンと結合し、フェニルアセチルグルタミンとして尿中に排泄される働きがあります。グルタミンはαケトグルタル酸からグルタミン酸を経て生合成されるまでにアンモニア2分子を取り込むため、この成分1分子で余っている窒素2原子を排泄される効果があります。

使用上の注意

[使用してはいけない場合]

フェニル酪酸ナトリウム過敏症

[慎重に使用すべき場合]

うっ血性心不全、腎不全、ナトリウム貯留、肝機能障害、腎機能障害、先天性β酸化異常

副作用

体重増加、肥満、食欲増進、頭痛、嘔吐、悪心、膵炎、腹痛、毛髪障害、味覚倒錯、肺炎、鼻炎、月経障害、失禁、体臭、斑状出血

本成分を用いた医薬品

[先発医薬品]

ブフェニール