知っておきたい 『病院の薬』

アレルギー反応を引き起こすヒスタミンという化学伝達物質が結合するＨ₁受容体と選択的に結合して阻害する作用があるため、ヒスタミンの遊離を抑えるとともに局所粘膜血管の透過性亢進を抑制する効果を示します。そのため、主にじんま疹・湿疹・花粉症・アレルギー性鼻炎や皮膚炎などのアレルギー性疾患に用いられており、効果は長時間持続します。また脳に移行しやすい性質も持っており、視床・視床下部・大脳辺縁系などに作用して鎮静作用を発揮することで、不安や緊張感を和らげる効果も発揮します。