知っておきたい 『病院の薬』

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医療用医薬品成分

臭化イプラトロピウム

解説

『臭化イプラトロピウム』は、鼻の薬、呼吸器系の薬 に用いられる医薬品成分です。

作用

気管支筋を支配する副交感神経のムスカリン(M3)受容体を選択的に阻害する抗コリン作用があるため、気管支筋の異常な収縮を抑えて気管支を広げ、空気の通りを良くする効果を示します。β刺激薬に比べ効力・速効性ともやや劣りますが、安全性が高く、また効き目も落ちないなどの利点から長期維持療法に適しています。

使用上の注意

[使用してはいけない場合]

アトロピン過敏症、緑内障、前立腺肥大症

[慎重に使用すべき場合]

妊婦

副作用

吐き気、口内乾燥、頭痛、動悸、くしゃみ発作、鼻内刺激感、鼻出血、鼻づまり

重大な副作用

アナフィラキシー様症状、心房細動

本成分を用いた医薬品

[先発医薬品]

アトロベント