知っておきたい 『病院の薬』

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医療用医薬品成分

ジアゾキシド

解説

『ジアゾキシド』は、代謝性疾患の薬 に用いられる医薬品成分です。

作用

膵島β細胞の細胞膜に存在するATPによって閉口するカリウムチャネルを開口させて膜電位を再分極化する作用があるため、電位依存性カルシウムチャネルが閉口して細胞内カルシウム濃度が低下し、インスリンの分泌を抑制する効果を示します。この成分は国内初の高インスリン血性低血糖症の治療薬成分で、長期使用が可能な唯一の治療薬です。

使用上の注意

[使用してはいけない場合]

ジアゾキシド過敏症、チアジド系利尿剤過敏症

[慎重に使用すべき場合]

心予備能低下、高尿酸血症、痛風、痛風の既往、腎機能障害

副作用

重篤な体液貯留、うっ血性心不全、ケトアシドーシス、高浸透圧性昏睡、急性膵炎、膵壊死、腹痛、下痢、吐き気、嘔吐、不快感、血小板増多、発熱、頭痛、不安、めまい、不眠、倦怠感、血液障害、肝機能障害、腎機能障害、頻脈、動悸、血圧異常、胸痛、多毛、発疹、かゆみ、脱毛、眼障害

重大な副作用

重度ナトリウム貯留、血小板減少

本成分を用いた医薬品

[先発医薬品]

アログリセム

[後発医薬品(ジェネリック医薬品)]

ジアゾキシド