医療用医薬品成分
コルヒチン
解説
『コルヒチン』は、痛風の薬 に用いられる医薬品成分です。
作用
好中球の走化性因子(LTB4、IL‐8)に対する反応性を著明に低下させる作用があるため、好中球の遊走性を抑制するとともに痛風発作の際にみられる好中球の局所への凝集を防ぎ、痛風発作を軽減させる効果を示します。しかし、血液中の尿酸を減らしたり、炎症や痛みをとる作用はないため、処方される頻度は低くなってきています。
使用上の注意
[使用してはいけない場合]
コルヒチン過敏症、妊婦
[慎重に使用すべき場合]
肝機能障害、腎機能障害、衰弱状態
副作用
血液障害(再生不良性貧血など)、横紋筋融解症、脱毛、末梢神経炎、乏尿、血尿、腹部疝痛、脱力感、皮疹、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、だるさ
重大な副作用
顆粒球減少、血小板減少、ミオパシー、無顆粒球症、過敏症状(発疹などのアレルギー症状)