知っておきたい 『病院の薬』

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医療用医薬品成分

アモキシシリン/クラリスロマイシン/ランソプラゾール

解説

『アモキシシリン/クラリスロマイシン/ランソプラゾール』は、感染症などの薬 に用いられる医薬品成分です。

作用

ヘリコバクター・ピロリ菌の細胞壁合成を阻害して死滅させるアモキシシリンとクラリスロマイシン、胃酸の分泌を抑制して胃粘膜を保護するランソプラゾールの3種類の成分を組み合わせたものです。1日の服用分を1つのシートにまとめて飲み忘れを防ぎ、より確実な除菌効果が期待できます。

使用上の注意

[使用してはいけない場合]

アモキシシリン過敏症、クラリスロマイシン過敏症、ランソプラゾール過敏症、アタザナビル使用者、リルピビリン使用者、ピモジド使用者、エルゴタミン含有製剤使用者、タダラフィル使用者、コルヒチン使用者、伝染性単核症、重度腎障害、ペニシリン系抗生物質過敏症

[慎重に使用すべき場合]

<アモキシシリン> セフェム系抗生物質過敏症、気管支喘息、アレルギー体質、重度腎機能障害、妊婦 <クラリスロマイシン> マクロライド系薬剤過敏症、肝機能障害、腎機能障害、心疾患 <ランソプラゾール> 薬物過敏症の既往、肝機能障害 <3剤共通> 高齢者"

副作用

過敏症状(発疹・発熱・かゆみなどのアレルギー症状)、ショック症状、血液障害(貧血など)、腎臓障害、口内炎、黄疸、口内の異常(口渇・痛み・ただれなど)、めまい、耳鳴り、発疹、頻繁な便意、喘鳴、下痢、吐き気、腹痛、食欲不振、中毒性表皮壊死症、急性汎発性発疹性膿疱症(高熱と多数の小膿疱を伴う紅斑が急激に現れる疾患)、軟便、嘔吐、便秘、味覚異常、食道炎

重大な副作用

皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)、肝機能障害、偽膜性大腸炎、急性腎不全、出血性大腸炎、ショック、無顆粒球症、アナフィラキシー様症状、QT延長、心室頻脈、心室細動、劇症肝炎、肝不全、PIE症候群、横紋筋融解症、けいれん、尿細管間質性腎炎、アレルギー性紫斑病、薬剤性過敏症症候群、間質性肺炎、間質性腎炎、再生不良性貧血、溶血性貧血

本成分を用いた医薬品

[先発医薬品]

ランサップ