医療用医薬品成分
クロトリマゾール
解説
『クロトリマゾール』は、皮膚の薬、感染症などの薬 に用いられる医薬品成分です。
作用
真菌(カビの一種)の細胞の膜リン脂質と特異的親和性をもって結合するため、膜流動性を高めて膜透過性が変化させ、細胞構成成分の細胞外への流出を著しく亢進させるます。また、核酸などの細胞構成成分の分解を促進させるとともに、アミノ酸・グルコース・リン酸塩などの取り込みも強く阻害し、真菌の増殖を抑える効果を示します。体のいろいろな部位の白癬(みずむし)やカンジダ症、また癜風(くろなまず)にも用いられ、トローチになったものはHIV感染症による口腔カンジダ症に用いられています。
使用上の注意
[使用してはいけない場合]
クロトリマゾール過敏症
[慎重に使用すべき場合]
妊婦
副作用
皮膚炎、紅斑、口内の乾燥、口内の痛み、口内の灼熱感、局所の刺激感、局所の痛み、局所のかゆみ、局所の発赤、胃腸症状、口内炎、上腹部痛、吐き気、嘔吐、過敏症状(発疹、皮膚のかゆみ)、口の中がただれて赤くなる、舌が黒くなる
重大な副作用
局所の軽い熱感、過敏症状(発熱など)