知っておきたい 『病院の薬』

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医療用医薬品成分

クリノフィブラート

解説

『クリノフィブラート』は、循環器系の薬 に用いられる医薬品成分です。

作用

肝細胞内の核内受容体PPARαに結合して活性化させる作用があるため、アポA‐Ⅰ(アポリポプロテインA‐Ⅰ)やアポA‐Ⅱ(アポリポプロテインA‐Ⅱ)の産生が促進されてHDLが増加するとともに、アポC‐Ⅲ(アポリポプロテインC‐Ⅱ)の産生が抑制してレムナントの肝臓への取り込みが促進し、コレステロールを減少させる効果を示します。また、リポタンパクリパーゼ(LPL)の産生増加、脂肪酸のβ酸化亢進、肝臓でのトリグリセリド(TG)産生減少なども起こるため、トリグリセリドが減少します。この成分はフィブラート系薬剤の成分の中でもトリグリセリドを減少させる効果が強いと言われています。

使用上の注意

[使用してはいけない場合]

妊婦、授乳婦

[慎重に使用すべき場合]

腎機能障害、腎機能障害の既往、肝機能障害、肝機能障害の既往

副作用

かゆみ、腹痛、下痢、消化不良、腹部膨満感

重大な副作用

横紋筋融解症、肝機能障害、発疹、吐き気、嘔吐、倦怠感、食欲不振

本成分を用いた医薬品

[先発医薬品]

リポクリン