医療用医薬品成分
クエン酸シルデナフィル
解説
『クエン酸シルデナフィル』は、血圧の薬、男性の薬 に用いられる医薬品成分です。
作用
陰茎海綿体にあるホスホジエステラーゼ‐タイプ5(PDE‐5)という勃起を萎えさせる酵素の働きを抑える作用があり、細胞外から細胞内へのカルシウムイオンの流入が抑制されるとともに、セカンドメッセンジャー(細胞内情報伝達物質)であるサイクリックAMP(環状アデノシン一リン酸)やサイクリックGMP(環状グアノシン一リン酸)の分解が抑制されてそれらの量が増加し、ミオシンやアクチンを動かすミオシン軽鎖キナーゼをリン酸化するため、陰茎海綿体の平滑筋が弛緩して血流が良くなり、勃起を誘発または増強する効果を示します。この成分は服用後、約30分~4時間の間に性的刺激が加わることで効果が発現します。
使用上の注意
[使用してはいけない場合]
クエン酸シルデナフィル過敏症、硝酸剤使用者、一酸化窒素供与剤使用者、重度肝機能障害、低血圧、高血圧、網膜色素変性症、脳梗塞発症6ヵ月以内、脳出血発症6ヵ月以内、心筋梗塞発症6ヵ月以内
[慎重に使用すべき場合]
陰茎の器質的異常、持続勃起症、勃起不全治療薬使用者、出血性疾患、消化性潰瘍、重度腎機能障害、肝機能障害
副作用
視覚障害(彩視症、光視症、眼球充血など)、高血圧、紅潮、昏迷、傾眠、胃部不快感、便秘、腹部膨満感、乾燥、眼瞼のかゆみ、頭痛、ほてり、動悸、不整脈、めまい、無気力、記憶力低下、興奮、不眠、下痢、消化不良、胃痛、胃部膨満感、口唇の乾燥、眼痛、鼻づまり、鼻炎、咽頭炎、副鼻腔炎、陰茎の疼痛、半勃起状態の持続、射精障害、かゆみ、疲労感、筋肉痛、血中尿酸値の上昇、尿蛋白・尿糖の陽性反応
重大な副作用
過敏症状(発疹など)