知っておきたい 『病院の薬』

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医療用医薬品成分

塩酸ラモセトロン

解説

『塩酸ラモセトロン』は、胃腸の薬、精神の薬 に用いられる医薬品成分です。

作用

5‐HT₃受容体(セロトニン受容体)と選択的に結合し、消化管運動の亢進や内臓痛をもたらすセロトニンの放出を阻害する作用があるため、便通異常(下痢)や腹痛を改善する効果を示します。主に下痢型の過敏性腸症候群の治療に用いられていますが、女性では効果が不十分で副作用も出やすいため、男性に対してのみ使用されています。

使用上の注意

[使用してはいけない場合]

塩酸ラモセトロン過敏症

[慎重に使用すべき場合]

腹部手術

副作用

硬便、腹痛、ショック、てんかん様発作、頭痛、頭重感、ねむけ、発熱、下痢、便秘、腹部膨満感、下血、腎機能障害

重大な副作用

アナフィラキシー様症状、虚血性腸炎、過敏症状(発疹など)

本成分を用いた医薬品

[先発医薬品]

イリボー