医療用医薬品成分
塩酸モキシフロキサシン
解説
『塩酸モキシフロキサシン』は、眼の薬、感染症などの薬 に用いられる医薬品成分です。
作用
グラム陰性菌ではDNAジャイレース、グラム陽性菌ではトポイソメレースⅣの働きを阻害して核酸合成を抑制・妨害する作用があるため、細菌を殺す効果を示します。この成分は抗生物質に匹敵するほどの抗菌力をもつように合成されたもので難治性の感染症でも一定の効果を示します。
使用上の注意
［使用してはいけない場合］
塩酸モキシフロキサシン過敏症、オフロキサシン過敏症、レボグロキサシン過敏症、心臓麻痺、低カリウム血症、クラスＩＡ抗不整脈使用者、クラスⅢ抗不整脈使用者、重度肝機能障害、妊婦、小児
［慎重に使用すべき場合］
重症筋無力症、痙攣性疾患、痙攣性疾患の既往、重度不整脈、重度不整脈の既往、高齢者
副作用
下痢、悪心、消化不良、腹痛、頭痛、めまい、肝機能障害、結膜の充血、結膜炎、目の刺激感、眼の異物感、眼瞼紅斑、霧視、味覚異常、ショック、アナフィラキシー様症状
重大な副作用
心室頻拍、QT延長、偽膜性大腸炎、腱炎、腱断裂、けいれん、錯乱、幻覚、中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)、劇症肝炎、肝炎、黄疸、不整脈、低血糖、過敏症状(しみる・かゆみなどのアレルギー症状)