医療用医薬品成分
塩酸メフロキン
解説
『塩酸メフロキン』は、感染症などの薬 に用いられる医薬品成分です。
作用
熱帯熱マラリアおよび四日熱マラリア原虫が赤血球で発育した赤血球型分裂体(シゾント)を除去する作用があり、それによって発症を治療または予防する効果を示します。三日熱マラリアや卵形マラリア原虫に対しても赤血球型分裂体を除去する作用がありますが、その一部は赤血球外型となって分裂増殖し、再発を来すので根治は期待できません。
使用上の注意
[使用してはいけない場合]
塩酸メフロキン過敏症、妊婦、てんかん、精神病
[慎重に使用すべき場合]
腎機能障害、肝機能障害、刺激伝導障害
副作用
血液障害(白血球減少など)、ふらつき、吐き気、頭痛、めまい
重大な副作用
錯乱、幻覚、肺炎、肝炎、呼吸困難、循環不全、心ブロック、脳症、過敏症状(内服剤では発疹など、腟錠では、かゆみ、発赤などのアレルギー症状)、皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)、中毒性表皮壊死症、けいれん