医療用医薬品成分
塩酸ナルフラフィン
解説
『塩酸ナルフラフィン』は、神経の薬 に用いられる医薬品成分です。
作用
痒みの発現を制御しているオピオイドκ受容体を選択的に刺激する作用があるため、オピオイドκ受容体が活性化して痒みを引き起こすオピオイドμ受容体よりも優位に立ち、痒みを抑制する効果を示します。従来の抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬などでは効きにくかった痒みを抑える効果があり、血液透析患者の強い痒みに対しても効果が期待されています。
使用上の注意
[使用してはいけない場合]
塩酸ナルフラフィン過敏症、妊婦
[慎重に使用すべき場合]
高齢者、授乳婦
副作用
不眠、便秘、ねむけ、血中甲状腺刺激ホルモン及び血中プロラクチンの増加、嘔吐、吐き気、下痢、食欲不振、腹部不快感、口渇、かゆみの悪化、発疹、湿疹、動悸、肝機能障害、黄疸、色素沈着、ほてり、いらいら、浮動性めまい、頭痛、幻覚、倦怠感、胸部不快感、好酸球増多