医療用医薬品成分
塩酸ドルゾラミド・マレイン酸チモロール
解説
『塩酸ドルゾラミド・マレイン酸チモロール』は、眼の薬 に用いられる医薬品成分です。
作用
眼の毛様体に存在する炭酸脱水酵素Ⅱを特異的に結合して炭酸水素イオンの形成を阻害し、ナトリウムの液輸送を遅らせることで眼房水産生を抑制する塩酸ドルゾラミドと、毛様体にある交感神経β受容体を遮断することにより眼房水の産生を抑制するマレイン酸チモロールの2つが配合された成分です。この成分は他の成分で効果が認められなかった場合にのみ使用されます。
使用上の注意
[使用してはいけない場合]
気管支喘息、気管支喘息の既往、気管支痙攣、重度慢性閉塞性肺疾患、心不全、洞性徐脈、房室ブロック、心原性ショック、重度腎機能障害、塩酸ドルゾラミド・マレイン酸チモロール過敏症
[慎重に使用すべき場合]
右心不全、うっ血性心不全、糖尿病性ケトアシドーシス、代謝性アシドーシス、糖尿病、肝機能障害、眼内手術の既往
副作用
角膜知覚低下、霧視、眼瞼下垂、眼刺激、角膜障害(角膜びらん、角膜炎など)、眼瞼炎、眼痛、眼乾燥感、目脂(めやに)、眼瞼浮腫、眼瞼発赤、結膜充血、目のかすみ、失神、むくみ、四肢冷感、不整脈、抑うつ、悪夢、不眠、浮動性めまい、下痢、口渇、脱力感、耳鳴り、胸部圧迫感、せき、発疹、四肢のしびれ、苦味、気管支けいれん、呼吸困難、呼吸不全、心ブロック、うっ血性心不全、脳虚血、心停止、脳血管障害、全身性エリテマトーデス、中毒性表皮壊死症
重大な副作用
皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)、結膜萎縮、眼球眼瞼癒着、角膜上皮障害、乾性角結膜炎、結膜の充血、かゆみ、異物感、複視、視力異常、流涙、頭痛、吐き気、羞明、結膜浮腫、結膜炎