医療用医薬品成分
塩酸シナカルセト
解説
『塩酸シナカルセト』は、ホルモン剤 に用いられる医薬品成分です。
作用
副甲状腺のカルシウム受容体に直接作用して副甲状腺ホルモンの分泌を抑制する作用があるため、骨からのカルシウム流出が止まり、血液中のカルシウムやリンの値を低下させる効果を示します。主に長期透析患者の二次性副甲状腺機能亢進症に対して用いられている薬です。
使用上の注意
[使用してはいけない場合]
塩酸シナカルセト過敏症
[慎重に使用すべき場合]
低カルシウム血症、痙攣発作、肝機能障害
副作用
低カルシウム血症(QT延長、しびれ、筋けいれん、気分不良、不整脈、血圧低下など)、血清カルシウム減少、意識レベル低下、一過性の意識喪失、吐き気、嘔吐、胃不快感、食欲不振、腹部膨満感、下痢、便秘、逆流性食道炎、消化不良、消化管出血、消化管潰瘍、口内炎、便潜血、痔核、血圧上昇、血圧低下、心障害、めまい、頭痛、不眠、筋骨格異常、代謝障害、味覚異常、肝機能障害、結膜の出血、眼の乾燥、かゆみ、脱毛、貧血、血小板減少、倦怠感、胸部不快、むくみ、口の渇き、発熱、勃起不全