知っておきたい 『病院の薬』

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医療用医薬品成分

アカルボース

解説

『アカルボース』は、糖尿病の薬 に用いられる医薬品成分です。

作用

炭水化物をブドウ糖に分解するα-グルコシダーゼという酵素の働きを抑制し、食後のブドウ糖の産生を減らしたり、腸からの糖の吸収を遅らせたりする働きがあるため、糖尿病患者などの食後の高血糖を抑えるのに用います。食事制限や運動、またインスリンや経口糖尿病薬を用いても食後の血糖コントロールが悪い場合が適応となります。

使用上の注意

[使用してはいけない場合]

重症ケトーシス、重症感染症、外傷、手術前後、アカルボース過敏症、妊婦

[慎重に使用すべき場合]

糖尿病治療剤使用者、下腹手術の既往、腸閉塞、胃腸障害、重度肝機能障害、重度腎機能障害、ロエムヘルド症候群、ヘルニア、大腸狭窄、大腸潰瘍

副作用

肝炎、腹痛、軟便、鼓腸、排便回数増加、食欲亢進、意識障害、腸閉塞様症状、下痢、放屁の増加、腹部膨満感、便秘、食欲不振、吐き気、嘔吐、頭痛、めまい、肝機能障害

重大な副作用

低血糖、過敏症状(発疹など)

本成分を用いた医薬品

[先発医薬品]

グルコバイグルコバイOD

[後発医薬品(ジェネリック医薬品)]

アカルボースアカルボースOD