医療用医薬品成分
塩酸アンブロキソール
解説
『塩酸アンブロキソール』は、呼吸器系の薬 に用いられる医薬品成分です。
作用
肺表面の活性物質を増やして気道粘膜を滑らかにする作用、気道から薄い粘液の分泌量を増やすことで痰を薄め粘りを軽減させる作用、線毛運動を活発にする作用などがあるため、気管支炎や気管支喘息に伴う粘稠な痰を排出させる目的で用いられています。また、副鼻腔の分泌機能や繊毛運動を正常にする作用もあるため、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)の排膿にも使用されることがあります。
使用上の注意
[慎重に使用すべき場合]
妊婦
副作用
胃部膨満感、腹部膨満感、便秘、胸焼け、口内のしびれ感、吐き気、嘔吐、食欲不振、腹痛、胃部不快感、発疹、下痢、血管浮腫
重大な副作用
過敏症状、アナフィラキシー様症状
本成分を用いた医薬品
[先発医薬品]
小児用ムコソルバン、ムコサール-L、ムコソルバン、ムコソルバンDS、ムコソルバンL
[後発医薬品(ジェネリック医薬品)]
アンキソール、アントブロン、アントブロンL、アンブロキソール塩酸塩、アンブロキソール塩酸塩L、アンブロン、塩酸アンブロキソール、グリンクール、コトブロール、コフノール、コフノールL、コンズール、サイプロールシロップ、シンセラキン、シンセラキンD.S.、セルマキール、ゼンブロンL、ソロムコ、ダイオリール、ノンタス、ノンタスDS、バンブロアン、フズレバン、フズレバンL、プルスマリンA、ブローミィ、ポノフェン、ポノフェンSR、ムコアストマリ、ムコキール、ムコサール、ムコソレート、ムコソレートL、ムコブリン