知っておきたい 『病院の薬』

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医療用医薬品成分

ファビピラビル

解説

『ファビピラビル』は、感染症などの薬 に用いられる医薬品成分です。

作用

細胞内でリボシル三リン酸体(ファビピラビル・リボフラノシル-5'-三リン酸)に代謝され、これがRNAウイルスのRNA依存性RNAポリメラーゼにプリンヌクレオシドと競合して取り込まれることにより、インフルエンザウイルスの複製に関与するRNA鎖の伸長を阻害する薬として作用します。

使用上の注意

[使用してはいけない場合]

妊婦、ファビピラビル過敏症

[慎重に使用すべき場合]

痛風、高尿酸血症、高齢者

副作用

血中尿酸増加、下痢、好中球数減少、AST(GOT)増加、ALT(GPT)増加

重大な副作用

異常行動、ショック、アナフィラキシー、肺炎、劇症肝炎、肝機能障害、黄疸、中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)、急性腎障害、白血球減少、好中球減少、血小板減少、精神神経症状、意識障害、譫妄、幻覚、妄想、痙攣、出血性大腸炎

本成分を用いた医薬品

[先発医薬品]

アビガン