医療用医薬品成分
メルファラン
解説
『メルファラン』は、がん・腫瘍の薬 に用いられる医薬品成分です。
作用
がん細胞のDNAをアルキル化してDNA・RNA・たんぱく質の合成を阻害する作用があるため、がんの増殖を抑制する効果を示します。この成分は特に骨髄がん細胞の増殖をよく抑えるため、多発性骨髄腫の治療に用いられています。
使用上の注意
[使用してはいけない場合]
白血球数2000/㎣以下、血小板数5000/㎣以下、メルファラン過敏症
[慎重に使用すべき場合]
化学療法剤使用者、化学療法剤使用直後、放射線療法中、放射線療法直後、感染症、尿毒症、腎機能障害、妊婦
副作用
吐き気、嘔吐、下痢、食欲不振、全身倦怠感、脱毛、腹痛、胃重感、腹部膨満感、胃十二指腸潰瘍、口内炎、発熱、かゆみ、白血球減少、汎血球減少、血小板減少、貧血、黄疸、ショック、アナフィラキシー様症状、溶血性貧血、間質性肺炎、肺線維症、感染症、卵巣機能不全、月経異常
重大な副作用
肝機能障害、無顆粒球症、過敏症状(発疹など)