知っておきたい 『病院の薬』

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医療用医薬品成分

ボリノスタット

解説

『ボリノスタット』は、がん・腫瘍の薬 に用いられる医薬品成分です。

作用

ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)を阻害する作用があるため、ヒストンのアセチル化を促し、コンパクトに折りたたまれていたDNAが緩み、腫瘍細胞で抑えられていたがん抑制遺伝子の発現を増加させる効果を示します。

使用上の注意

[使用してはいけない場合]

ボリノスタット過敏症、重度肝機能障害

[慎重に使用すべき場合]

静脈血栓塞栓症、静脈血栓塞栓症の既往、肝機能障害、糖尿病

副作用

浮動性めまい、頭痛、錯感覚、嗜眠、失神、高血圧、動悸、呼吸困難、咳嗽、下痢、悪心、口内乾燥、嘔吐、便秘、腹痛、上腹部痛、胃食道逆流性疾患、胃腸出血、脱毛症、皮膚剥脱、多汗症、蛋白尿、血尿、高マグネシウム血症、低カリウム血症、筋痙縮、味覚異常、疲労、悪寒、食欲不振、体重減少、味覚減退、発熱、胸痛、末梢性浮腫、冷感、血管神経性浮腫

重大な副作用

肺塞栓症、深部静脈血栓症、血小板減少、貧血、脱水症状、高血糖、腎不全

本成分を用いた医薬品

[先発医薬品]

ゾリンザ