医療用医薬品成分
テガフール
解説
『テガフール』は、がん・腫瘍の薬 に用いられる医薬品成分です。
作用
フルオロウラシル（５ＦＵ）の誘導体で、肝臓において核酸合成に必要な物質に似たフルオロウラシルに変換されてから細胞に取り込まれます。フルオロウラシルは核酸のＤＮＡ形成に必要なピリミジンの合成を阻害する作用があるため、がん細胞の分裂・増殖を抑制する効果を示します。
使用上の注意
［使用してはいけない場合］
テガフール過敏症、テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤使用者、テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤使用後７日以内
［慎重に使用すべき場合］
骨髄機能抑制、肝機能障害、肝機能障害の既往、腎機能障害、心疾患、心疾患の既往、消化管潰瘍、消化管出血、耐糖能異常、感染症、水疱瘡、妊婦
副作用
腎障害、口内炎、胸やけ、口の渇き、味覚異常、出血傾向、女性化乳房、嚥下困難、胸内苦悶感、関節痛、糖尿、灼熱感、血痰、血尿
重大な副作用
狭心症、肝硬変、間質性肺炎、急性腎不全、劇症肝炎、再生不良性貧血、催不整脈、心筋梗塞、脱水、ネフローゼ症候群、汎血球減少、無顆粒球症、溶血性貧血、激しい下痢、虚血性腸炎、壊死性腸炎、出血性腸炎、言語障害、歩行障害、意識障害、知覚異常、記憶力の低下、貧血、白血球減少、血小板減少、急性膵炎、消化管潰瘍、消化管出血、白質脳症(認知症様症状や意識障害など)、ねむけ、錐体外路症状、手足の麻痺、尿失禁、見当識障害、記憶力低下、横紋筋融解症、皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)、中毒性表皮壊死症、骨髄機能の低下、重い肝障害、傾眠、食欲不振、吐き気、嘔吐、下痢、色素沈着、爪の異常、ただれ、皮膚炎、むくみ、脱毛、かゆみ、肝機能障害、胃腸出血、腹痛、腹部膨満感、肛門の痛み、倦怠感、頭痛、めまい、発熱、過敏症状(発疹など)