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医療用医薬品成分

エチニルエストラジオール・デソゲストレル

解説

『エチニルエストラジオール・デソゲストレル』は、ホルモン剤 に用いられる医薬品成分です。

作用

人工的に精製した卵胞ホルモン(エストロジェン)の中で持続性のあるエチニルエストラジオールと、黄体ホルモン(プロジェステロン)で男性ホルモン様作用が弱く、黄体ホルモン活性および子宮内膜活性が強いデゾゲストレルを配合した成分です。第1世代のエチニルエストラジオールとノルエチステロンを配合したものや第2世代のエチニルエストラジオールとノボノルゲストレルを配合したものの後に導入された第3世代のホルモン剤成分で、安全性・確実性が認められたピルの一つです。

使用上の注意

[使用してはいけない場合]

エチニルエストラジオール・デソゲストレル過敏症、エストロジェン依存性悪性腫瘍、エストロジェン依存性悪性の既往、子宮頸がん、子宮頸がんの既往、異常性器出血、血栓性静脈炎、血栓性静脈炎の既往、肺塞栓症、肺塞栓症の既往、脳血管障害、脳血管障害の既往、冠動脈疾患、冠動脈疾患の既往、1日15本以上の喫煙、閃輝暗点を伴う片頭痛、肺高血圧症、心房細動、亜急性細菌性心内膜炎の既往、糖尿病、血栓症、抗リン脂質抗体症候群、手術前4週以内、手術後2週以内、産後4週以内、長期間安静状態、重度肝機能障害、肝腫瘍、脂質代謝異常、高血圧、耳硬化症、妊婦、授乳婦、25歳以下の女性

[慎重に使用すべき場合]

40歳以上、子宮筋腫、乳がんの既往、乳房結節、喫煙者、肥満、片頭痛、心臓弁膜症、軽度高血圧、耐糖能低下、ポルフィリン症、肝機能障害、心疾患、てんかん、テタニー

副作用

過敏症状(発疹、発熱など)、不正性器出血、月経異常、乳房痛、吐き気、嘔吐、頭痛、血圧上昇、動悸、期外収縮、食欲不振、腹痛、下痢、便秘、口内炎、口渇、せき、咽喉痛、めまい、ねむけ、いらいら、にきび、性欲減退、色素沈着、鼻血、肝機能障害、電解質代謝障害、白血球減少、抑うつ、倦怠感、黄疸、体重増加、カンジダ腟炎、白帯下、乳房腫大、乳房萎縮、乳汁分泌、食欲異常

重大な副作用

血栓症、下肢の疼痛、下肢のむくみ、突然の息切れ、胸痛、激しい頭痛、アナフィラキシー様症状、しびれ感、トリグリセリド上昇、血小板増加、急性視力障害

本成分を用いた医薬品

[先発医薬品]

マーベロン21マーベロン28

[後発医薬品(ジェネリック医薬品)]

ファボワール21ファボワール28