知っておきたい 『病院の薬』

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医療用医薬品成分

塩酸トロピセトロン

解説

『塩酸トロピセトロン』は、がん・腫瘍の薬 に用いられる医薬品成分です。

作用

吐き気や嘔吐に関与しているセロトニン5‐HT₃受容体と結合してその働きを阻害する作用があるため、セロトニンの働きを阻害して吐き気や嘔吐を抑える効果を示します。この成分は抗がん剤の使用や放射線照射に伴う吐き気・嘔吐にのみ用いられます。

使用上の注意

[使用してはいけない場合]

塩酸トロピセトロン過敏症、妊婦

[慎重に使用すべき場合]

重度肝機能障害、薬物過敏症の既往

副作用

虚脱感、失神、心臓障害、ショック、頭痛、下痢、便秘、肝機能障害、めまい、腹痛、呼吸困難、胸部不快感、発熱、しゃっくり

重大な副作用

催不整脈、過敏症状(発疹など)

本成分を用いた医薬品

[先発医薬品]

ナボバン