医療用医薬品成分
リン酸ベタメタゾンナトリウム
解説
『リン酸ベタメタゾンナトリウム』は、耳の薬、眼の薬、鼻の薬、ホルモン剤 に用いられる医薬品成分です。
作用
注腸剤として用いる副腎皮質ホルモンで、アラキドン酸カスケードに働きかけプロスタグランジンや抗体の産生を抑制する作用があるため、毛細管壁や細胞膜の透過性が減少して炎症部への白血球遊走を抑制し、直腸からS状結腸の炎症を抑える効果を示します。
使用上の注意
[使用してはいけない場合]
リン酸ベタメタゾンナトリウム過敏症、角膜上皮剥離、角膜潰瘍、眼のウイルス性疾患、眼の結核性疾患、眼の真菌性疾患、眼の化膿性疾患、耳のウイルス性疾患、耳の結核性疾患、耳の真菌性疾患、耳の化膿性疾患、鼻のウイルス性疾患、鼻の結核性疾患、鼻の真菌性疾患、鼻の化膿性疾患
[慎重に使用すべき場合]
糖尿病
副作用
下垂体・副腎皮質系の機能抑制、角膜ヘルペス、角膜真菌症、目の緑膿菌感染症、眼圧が高くなって、緑内障を発症
重大な副作用
うつ状態、けいれん、血栓症、骨粗鬆症、骨頭無菌性壊死、消化性潰瘍、膵炎、精神変調、喘息発作の増悪、副腎皮質機能不全、糖尿病、白内障、ミオパシー、過敏症状(目が痛む、しみる)