「トラウマ」って、どんなものなの?
トラウマは、日本語では「心的外傷」とも表現される、心に負った
傷のことで、その傷は簡単に癒すことの出来ない「認知的枠組み」
からはずれたとても深いものなのです。
「認知的枠組み」とは、自分が認めることの出来る心の許容範囲の
ことで、例えば「自分の恋人が不治の病にかかり、しばらくの闘病
ののち死んでしまった」ような場合、悲しいとは思いますが、時間
の経過とともにいずれ受け入れることが可能となるでしょう。
しかし、全く予期しない大地震などで一緒にいた恋人が死亡し、そ
の悲惨な死骸を見てしまったりすると、その記憶は認知的枠組みを
はずれ何年たっても薄れない「トラウマ」となってしまうのです。