「門脈」って、何?
血管は通常、動脈 → 毛細血管 → 静脈、と続いていますが中には
例外的に、動脈 → 毛細血管 → 静脈(1) → 毛細血管 → 静脈(2)、
と続くものがあり、そのうち静脈(1)のように毛細血管と毛細血管
にはさまれた静脈が「門脈」と呼ばれているのです。
代表的な門脈には、脾静脈・上腸間膜静脈・下腸間膜静脈、が合わ
さって肝臓へと注ぐ「肝門脈」や、視床下部からの静脈が下垂体へ
と注ぐ脳の「下垂体門脈」などがあります。
一般的に門脈というと肝門脈をさすことが多く、肝門脈は消化管で
吸収された栄養素を肝臓へと運ぶ大切な働きを担ってくれているの
です。