知っておきたい 『病院の検査』

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N-アセチル-β-D-グルコサミニダーゼ

NAG
doctor iat
検体
尿

糖タンパクを分解する酵素の一つである「N-アセチル-β-D-グルコサミニダーゼ(NAG)」の値を測定する検査。
N-アセチル-β-D-グルコサミニダーゼは、腎臓の近位尿細管に多く存在するが通常、尿中にはほとんど排泄されないため、その値の異常は「尿細管障害」や「腎臓疾患」などの診断指標となる。

基準値

7.4U/L 以下

異常値を示す疾患

高値を示す疾患

  • ネフローゼ症候群
  • 急性腎不全
  • 糸球体腎炎
  • 糖尿病性腎症
  • 間質性腎炎
  • 腎血管性高血圧症
  • 急性尿細管壊死
  • ループス腎炎
  • 妊娠中毒症
  • 重症妊娠中毒症
  • など
  • 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。