イヌリンクリアランス
Cin
- 検体
- 血清・尿
体内では合成されない果糖の重合体である「イヌリン」を投与し、その腎臓における濾過能力を調べる検査。
イヌリンクリアランス(Cin)は「腎臓疾患」や「腎機能障害」などの診断指標とされ、腎機能の低下に対する感度が高いことから糸球体濾過能力を知るための世界的な基準とされている。
基準値
男性 | 72~176mL/分/1.73m2 |
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女性 | 81~137mL/分/1.73m2 |
異常値を示す疾患
高値を示す疾患
- 糖尿病性腎症
- ネフローゼ症候群
- 末端肥大症
- 発熱
- など
低値を示す疾患
- 糸球体腎炎
- 腎硬化症
- 膠原病
- 心不全
- 脱水
- ショック
- など
- 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。