インドシアニングリーン試験
ICG
- 検体
- 血清
色素排泄試験の一つで「インドシアニングリーン(ICG)」という色素を静脈に注入し、一定時間後にその残留濃度を調べる検査。
色素は通常であれば肝臓に取り込まれたのち、速やかに胆汁中に排泄されるため、その残留濃度の上昇は「肝臓疾患」や「肝機能障害」などの診断指標となる。
基準値
血中停滞率(15分値) 10% 以下
異常値を示す疾患
高値を示す疾患
- 肝硬変
- 慢性肝炎
- 肝臓がん
- 脂肪肝
- 体質性黄疸
- うっ血性心不全
- など
- 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。