コリンエステラーゼ
ChE
- 検体
- 血清
コリンエステルをコリンと有機リン(または酢酸)に分解する際に触媒となる酵素「コリンエステラーゼ(ChE)」の値を測定する検査。
コリンエステラーゼは、主に肝臓で合成されるため、その値の変化は「肝臓疾患」や「肝臓のタンパク合成能」などの診断指標となる。
基準値
男性 | 234~493U/L |
---|---|
女性 | 200~452U/L |
異常値を示す疾患
高値を示す疾患
- 脂肪肝
- 急性肝炎(回復期)
- 肝細胞がん
- ネフローゼ症候群
- 甲状腺機能亢進症
- 糖尿病
- 肥満
- 高リポ蛋白血症
- 気管支喘息
- など
低値を示す疾患
- 慢性肝炎
- 肝硬変
- 劇症肝炎
- 肝膿瘍
- 肝臓がん
- 膵臓がん
- 白血病
- 妊娠中毒症
- 栄養障害
- など
- 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。