酸性フォスファターゼ
ACP
- 検体
- 血清
酸性の環境下でリン酸化合物を分解する作用を持つ物質「酸性フォスファターゼ(ACP)」の値を測定する検査。
酸性フォスファターゼは、前立腺に最も多く存在する他、肝臓・脾臓・血液成分など全身の組織に分布しているが、組織によって酸性フォスファターゼの性質が異なるため「前立腺疾患」や「血液疾患」また「骨疾患」など様々な疾患の診断指標とされる。
基準値
13.6U/L 以下
異常値を示す疾患
高値を示す疾患
- 前立腺がん
- 前立腺肥大
- 前立腺炎
- 転移性骨腫瘍
- 原発性骨腫瘍
- 骨形成不全症
- 骨粗鬆症
- 骨ページェット病
- 多発性骨髄腫
- など
- 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。