ビリルビン
Bil
- 検体
- 血清
古くなった赤血球のヘモグロビンが代謝されて出来る胆汁色素の主成分「ビリルビン」の値を測定する検査。
ビリルビンは肝臓で処理されるが、処理前のビリルビンは「間接ビリルビン」、処理後のビリルビンは「直接ビリルビン」と呼ばれ、その2つを合わせたものが「総ビリルビン」であるが、それらの値の上昇は「肝機能障害」や「赤血球の異常」などの診断指標となる。
基準値
総ビリルビン | 0.2~1.2mg/dL |
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直接ビリルビン | 0.4mg/dL 以下 |
間接ビリルビン | 0.8mg/dL 以下 |
異常値を示す疾患
0を示す疾患
直接ビリルビン高値
- 肝細胞性黄疸
- 肝内胆管結石
- 胆管炎
- 胆道閉塞
- 溶血性貧血
- ローター症候群
- 急性肝炎
- 肝硬変
- アルコール性肝炎
- 閉塞性黄疸
- 総胆管結石
- デュビン・ジョンソン症候群(Dubin-Johnson 症候群)
- など
間接ビリルビン高値
- 新生児黄疸
- 溶血性貧血
- 巨赤芽球性貧血
- 甲状腺機能低下症
- 劇症肝炎
- ギルバート症候群(Gilbert 症候群)
- クリグラー・ナジャール症候群(Crigler-Najjar 症候群)
- など
- 胆嚢がん
- など
0を示す疾患
間接ビリルビン低値
- 小球性低色素性貧血
- 悪液質
- など
- 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。