AST
GOT、ASAT
- 検体
- 血清
肝臓や心筋・骨格筋・腎臓・膵臓など、いろんな組織の細胞に存在するアミノ酸の生成に関わる酵素「アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)」の値を測定する検査。
ASTは「グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼ(GOT)」とも呼ばれ、それが存在する組織の細胞が障害されると血液中に出てくるため、様々な臓器や組織、特に「肝臓疾患」の診断指標とされる。
基準値
10~40U/L
異常値を示す疾患
高値を示す疾患
- 劇症肝炎
- 総胆管結石
- 腎梗塞
- 心筋炎
- 肝膿瘍
- 腸チフス
- EBウイルス感染症
- 筋ジストロフィー
- 心筋梗塞
- 胆道がん
- ウイルス性肝炎
- 胆管炎
- 脂肪肝
- アルコール性肝炎
- 肝硬変
- 慢性肝炎
- 急性肝炎
- 閉塞性黄疸
- 肝臓がん
- 多発性筋炎
- など
- 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。